RSR F1 2013 第2戦のシンガポール市街地コースを多数の資料から攻略法として記していきます。
参考まで。

サーキット情報
●距離:7.004km
規定周回数:22laps
総走行距離:154.088km
コーナー数:20 右:11 左:9
目の肥えたF1ファン、ドライバーを含めた関係者の評価が高いスパ・フランコルシャン・サーキットは、ベルギーとドイツの国境にほど近いアルデンヌの森の中に位置しているので、最寄りのリエージュ空港から約60kmあり、アクセスも楽ではない。ただそれ故に、この地域では観光地化されていない本来のヨーロッパを目の当たりにすることができる。”スパ”の名の通り、サーキットの近くでは多くの源泉があり、水の町として知られるワロン地方にも素晴らしい建造物は多い。ショッピングや娯楽は確かに少ないかもしれないが、それよりも価値のあるヨーロッパの原風景を楽しむことができるだろう。
●全体
伝統的で神秘的なサーキットであるスパ・フランコルシャンは、シーズンで最も長い周回距離を持っている。この地方は天候が変化しやすいこともあって、天候の読み違いによる順位変動がよく見られる。そうでなくともこのレイアウトは非常に特徴的で、特有なケースが多いので、各チームのエンジニアにとっての大きなタスクとなるだろう。ドライバーはこの難しいマシンを乗りこなし、長いレース距離の間、高い集中力を持ってチャンレジすることとなる。
●空力
このトラックは長い全開区間が2か所あり、サーキットの約半分を占めている。そのため低ドラッグであることは非常に重要で、一般的にモンツァと同等のウイングパッケージを持ち込む。このためドライバーは高速コーナであっても高ダウンフォースによる安定性を得ることができない。これはスパ特有のオー・ルージュにおいても同じで、非常に不安定になるアンジュレーションもここは大きい。
●サスペンション
ここではマシンのダウンフォースを低く設定するため、安定性を得るための措置をサスペンションシステムが負うことがある。基本的にサーキットは中高速コーナが重要なため、ハードなスプリングを採用することが多いが、サーキットには大きなアンジュレーションがあり、ドライバーは有利なラインを走るため、縁石を大きく使うこともあるので、さらに制御は複雑になり、高度な妥協を必要とする。
●エンジン・ギアボックス
エンジンの全開率は75%以上となる。これは特別高い値ではないが、20秒以上の全開区間が2度あるので、エンジンのパフォーマンスは非常に重要なパラメータとなる他、可動部品に対する大きなチャレンジとなる。このサーキットは路面がすべてスムーズではないので、ギアボックスなどの駆動系統に掛る振動は消して少なくないし、低速コーナから高速区間まで幅広く対応しなければならない。
●ブレーキシステム
大きなビックブレーキングは3度あるが、大抵は十分な冷却を得ることができる。その他のポイントでは十分な冷却区間がないため、長い高温状態を予想して過熱には十分注意する。